天理大学の学び

学生・教員の声

上田千穂(国際学部 地域文化学科 2014年3月卒業)

バンコク、マツダ・エンジニアリング(株)にて 2週間インターンシップ

インターンシップの前例がない海外企業だからこそ、いろいろ試行錯誤する経験を積むことができました。
 私はバンコクの提携大学に1年間留学し、その際、帰国前に現地で2週間のインターンシップを体験しました。お世話になったのは、日本の機械を輸入して現地で販売されているマツダ・エンジニアリング(株)という企業です。

 ここでは機械を導入されているサトウキビ加工工場を見学してお話をお聞きしたり、実際の商談の場にも立ち会わせていただきました。このようなビジネスの現場でのやりとりは、大学で話される日常会話とはかなり異なっていましたので、私は自分のタイ語が実社会でどれだけ通用するのかを確認できたと思います。

 また、ちょうど研修で日本に出張する社員の方がおられたため、その方への日本語指導の役目も任せていただき、友だちと一緒に一生懸命取り組みました。大変でしたが、これも貴重な体験でしたね。

 振り返ってみて思うのは、やはり海外でのインターンシップは、国内でのインターンシップに比べていろいろ不自由な部分が大きかったということです。
例えば、ここで何がしたいのかを相手に説明しなければ、そういう場を与えられません。しかし、そういう課題に向き合いながら行動したことが、逆に自分
自身の糧になったと感じています。

島津和代(キャリア教育担当教員)

自分の成長を楽しみ、人との関わりを楽しむ。
実践的なキャリア教育を通して、そんな人を育みたい。
 天理大学では、産業界と連携した取り組みをはじめ、さまざまなキャリア教育を実施していますが、学生の皆さんはそこに参加すればOKなのではなく、その体験をいかに未来に結びつけていくかが重要です。

 私は自分の授業の中では「未来の自分に恋しよう」と言い続けていますが、体験して学んだことを通して、ぜひこれからの輝く未来を見つめてほしいと思います。

 例えば、タイで海外インターンシップを体験した上田さんは、現地の方に日本語の指導をしたことで、皆さんからとても感謝されたそうです。実はこれはとても重要なこと。自分がこんなふうに動けば、たくさんの人が喜んでくれると気づいた上田さんは、次からもっと積極的に行動することができますよね。

 私は多くの学生の皆さんに、プロジェクトベースの学びを通して今までにない新たなキャリアを手作りしてほしい。自分が行動することで人が喜ぶ姿を想像してワクワクしてください。自分自身の成長も楽しんでください。天理大学の学生らしく、ステキな未来を見つめる力を養ってほしいと思っています。それが、直接的・間接的な「他者への献身」につながる道だと思います。
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