第9回 国際参加プロジェクト
“日本インドネシア友好年事業”に認定の「国際参加プロジェクト」について天理小で報告!
盛り上がった天理小学校全校集会での報告会
私立天理小学校の全校集会で9月26日、第9回「国際参加プロジェクト(インドネシア)」に参加した学生・教員ら7人が同プロジェクトについて報告を行い、クイズも織り交ぜた内容に会場は児童らの笑顔と明るい声で満たされた。
パワーポイントで作った資料を大スクリーンに映し出しながら、インドネシアの衣装やTシャツを着た学生が交代で報告をした。
内容はまず、インドネシアの説明から始まった。地図を使った場所の説明、料理や言葉、日本が同国から大量に輸入しているエビなどについて紹介し、児童らは大きな声で応えていた。
次に、今夏インドネシアのニアス島・モアウォ小学校を中心に行われた同プロジェクトの報告。
同地で3年目の活動になる今回は、現地のニーズを受け、ドッジボールと音楽の指導を教員と児童に対して行い、今回も歓迎されたことなどを報告した。
報告会について児童は、「バナナを揚げて食べることなど勉強になった」「面白かった」「エビをたくさん買っていることは知らなかった」とそれぞれ印象に残ったようであった。
また、今回報告した学生の一人、ドイツ語コース4年次生の岡本曉子さんは、「プロジェクトではスポーツ班としてドッジボールを教えたが、現地の児童らの上達ぶりはすごかった。スポーツは言葉がなくても通じ合えることを感じた。インドネシアは先進諸国にない良さがあるので、これからもいい部分は変わらないでほしい」
また、報告会について「今回の報告会は2~3回練習しただけで臨んだがうまくいった。先生らのアドバイスによるクイズ形式はすごく良かったと思うし、児童らの反応がすごく良く、国際交流に関する教育を継続していけないかなと思った」とプロジェクトと報告会について語った。
第9回「国際参加プロジェクト(インドネシア)」概要
本学地域文化研究センターは7月27日から8月7日までの12日間、第9回「国際参加プロジェクト」をインドネシアのニアス島などで実施した。インドネシアでの実施は3年目。日本とインドネシアの国交50周年を迎えた本年、「日本インドネシア友好年事業」として日本政府から認定された。参加学生は男子8人、女子10人の計18人で、教員ら7人が引率し、現地でボランティア6人が合流した。
一行は、ニアス島で数日間、以前校舎を贈呈したモアウォ小学校で活動し、ホームステイをしながらドッジボールと音楽の指導を行い、その成果を授業発表会で現地の先生方と共に披露した。学生らは、児童には合唱、現地の先生には鍵盤ハーモニカを指導したが、約2カ月前から毎日のように研修を重ねてきたこともあり、慣れた様子で指導していた。
モアウォ小学校では、昨年の同プロジェクトで行った「防災教育」が定期的に実施されており、本年6月の地震の際には、訓練通りに避難できたということで、成果の一端を確認することができた。
その後、7月27日にはタンジュン・スラマット・スンガル(メダン市内)のヌル・アディア小学校を、また8月6日には北スマトラ大学を訪問し、交流などを行った。
同プロジェクトについての現地の声は非常に好意的で、今後の継続した活動により、さらなる信頼関係が構築されることを期待したい。
なお、今回の活動に使用したドッジボール10個とピアニカ2台は、本学言語教育研究センター運営の「多文化・多言語交流スペース『まなびーた』」メンバーが行ったバザー収益金が寄付され、その寄付金で購入したもの。学内活動間のさらなる連携も期待したい。
関連リンク
- 国際学部
- 地域文化研究センター
- 国際参加プロジェクト