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 【地域文化研究センター】

第16回 国際参加プロジェクト

初めてネパールで実施ーネパール大地震後遺症の心のケアにも力を入れる

本学の国際ボランティア活動である「第16 回国際参加プロジェクト」が、2 月14 日から27 日にかけてネパールで実施され、学生12 人、教員3 人が参加した。初めてネパールで実施 この国際参加プロジェクトは、2001年インドで始まり、これまでインドで3 回、フィリピンで3 回、中国で1 回、インドネシアで4 回、カンボジアで4回実施され、今回初めてネパールに場所を移して実施された。本学を代表する国際ボランティア活動である。今回のネパールでの実施においては、昨年4月25 日に発生したネパール大地震により、事前の活動予定地が地震で大きな被害を受けたことにより、新たに計画を見直して実施された。
 
 

首都カトマンズを拠点に 小中学校を訪問

 活動は、ネパールの首都カトマンズを拠点に車で数時間をかけて、公立の幼小、幼小中一貫校6 校を訪問した。秋学期に準備してきた紙芝居や劇などを通じて、日本の紹介、地震の心のケア、道徳心の大切さを伝えた。
また、現地で活動する天理教の「おたすけ隊」が実施したカレーや蒸し餃子などの炊き出しの手伝いをした。
 ほかにカトマンズにある協定校のトリブバン大学の日本語専攻の学生との交流会、JICA ネパールへの訪問などを行った。なお、本学有志の「ネパール復興支援の会」の募金を元に、学校にトイレの修理費と水タンク、教材としてDVD 機器とテレビモニター・DVD を寄贈した。
 
 この国際参加プロジェクトに参加したことのある本学卒業生が教師として勤める、奈良県宇陀市菟田野小学校の4,5,6 年生の絵を、訪問先の学校へプレゼントして喜ばれた。今後、菟田野小学校で今回の活動の報告会を行い、子どもたちに国際ボランティアの大切さを教える予定である。
 

学生が、劇と紙芝居で 「こころのケア」

 今回の学校訪問活動の中では、特に劇と紙芝居で「こころのケア」を行ったことが特筆される。昨年のネパール大地震での、子どもたちの心の傷のケアに取り組もうと準備してきたもので、参加メンバーが専門に学んでいる臨床心理などの知識を生かした取り組みとなった。
 ネパールで初めての活動となったが、移動や生活、学校関係との交渉など、現地の天理教関係者の尽力によるものが大きく、天理大学の海外における手厚いサポートの一端を示すものとなった。来年もネパールでの活動を予定している。
 

参加者の声

●学生リーダー・河野雅俊さん(臨床心理3)
心のケア班として、自分の専門知識を生かして心のケアの劇を作った。地震の後遺症があると聞き、そのケアとして「楽しい、怖がり、怒り、悲しみなどの一つ一つの感情を大事にして、それを隠すのではなく、しっかり感情を出してありのままに生きることが大事だ」ということを伝えたかった。

●学生サブリーダー・柳瀬みほさん(英米語4)
サイー村で被災地の仮設住宅(トタン屋根)に一泊した。日中は汗ばむぐらいだが、日が落ちると零度ほどに冷え込み、地面からの寒気が厳しかった。夜は計画停電で真っ暗で、トイレに行くのも怖く感じた。一泊だけだが、現地の方の大変さを実感できた夜だった。
 
●住原則也 教授 (地域文化研究センター)
今回良かったのは、一つは、普段専門的に学んでいることがダイレクトに活動に反映されたこと。自分の学んでいることの延長線に活動があった。もう一つは、ラオスからの留学生が参加してくれたこと。文化の異なるメンバーが入り、本当に国際的になった。本学の特性をより生かしていける。
 
●関本克良 准教授 (地域文化研究センター)
ネパール大地震で計画を大幅に変更したが、現地のネパール人の天理教信者の方々が、地震復興支援の「おたすけ隊」の活動の一環として、大学生の活動をサポートしてくれた。各学校での活動は、学生が被災地のことを思って、半年掛けてゼロから作ったオリジナルなものが、現地の子どもたちに届いたことが一番意義のあることだった。

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