第17回 国際参加プロジェクト
本学の国際ボランティア活動である「第17回国際参加プロジェクト」が、2月12日から26日にかけて学生18人、教職員4人が参加し、昨年に続きネパールで実施された。
ネパールでは校舎や教員不足などの理由で、小学校の正規の授業科目としては音楽、美術、体育の授業が行われていないケースが多い。そうした現状から、今回のプロジェクトのメインの活動は、ネパール大地震の被災地サクーにある2つの小学校で音楽、美術、体育の授業を実施した。
被災地の小学校での実践
2月12日現地時間午後10時に、首都カトマンズに到着。13日は翌日からの小学校での活動の準備を行い、14日から3日間ジャグリティ小学校での活動を行った。
初日の音楽の授業では、子どもたちは初めて触る楽器に興奮気味で、リズムに合わせて合奏することは難しい様子だった。それでも楽器を使って曲を演奏し、歌を歌うことを楽しんでくれた様子だった。
2日目の美術の授業では、基本的な色を英語で教え、色当てクイズを行った。そして、クレヨンで色塗り、図形を描く練習の後、好きな絵を描いてもらった。
3日目の体育の授業では、「竹ポックリ」作成とリレーを行った。子どもたちが元気よくのこぎりを使って竹を切り、手作りの竹ポックリを完成させた。そして喜んでリレーをして楽しんでいた。
初日の音楽の授業では、子どもたちは初めて触る楽器に興奮気味で、リズムに合わせて合奏することは難しい様子だった。それでも楽器を使って曲を演奏し、歌を歌うことを楽しんでくれた様子だった。
2日目の美術の授業では、基本的な色を英語で教え、色当てクイズを行った。そして、クレヨンで色塗り、図形を描く練習の後、好きな絵を描いてもらった。
3日目の体育の授業では、「竹ポックリ」作成とリレーを行った。子どもたちが元気よくのこぎりを使って竹を切り、手作りの竹ポックリを完成させた。そして喜んでリレーをして楽しんでいた。
被災地でのボランティア:炊き出し
2月18日、天理教ネパール連絡所の皆さんと一緒に、被災地のバクタプールの避難所で炊き出しを行った。トタン作りの仮設住居で囲まれた池の周りに日本風カレーの炊き出しの場所を設置して、約300人の被災者にカレーをふるまった。
被災地でのボランティア:レンガ造り
2月23日、スウェーデンのNGO Build Up Nepalの活動に参加し、ダダガウン村での家屋再建活動のレンガ造りに従事した。このNGOでは村人が自らレンガを作成して家屋を再建できるように、インド製のレンガ製造機械の提供から建築のトレーニングまで行っている。NGOの活動が活発なネパールの国際協力の事情を学ぶうえで有意義な体験になった。
天理小学校、天理中学校との連携、菟田野小学校での授業
ネパールの小学校での授業を前に、音楽の授業は尾上由香先生(天理小学校)、美術の授業は西薗和泉先生(天理中学校)に貴重なアドバイスや指導をいただいた。学校での教育経験のない学生たちは、先生方の指導から大きな気づきを得て、授業内容を改善することができた。また、2月6日、宇陀市立菟田野小学校(本学卒業生で本プロジェクト経験者が教員をしている)で音楽、美術、体育の授業を行った。実際に小学校で子どもたちを前にして授業ができたことで学生たちも自信を持って、ネパールでの現地活動に臨むことができた。
関本克良 准教授(総合教育研究センター)の話
今回の「国際参加プロジェクト」では、被災地サクー村の小学校での教育支援活動を中心としてネパールの復興支援活動を行ってきた。活動を終えて、復興支援活動はまだまだ必要であり、必要な支援活動が長期化している現状を実感している。今回の活動の中で、サクー村に図書館を建設して、村の全ての学校、子どもたちから大人も利用できる教育の場をつくるのが良いのではないか提案されている。現地の関係者とも相談の上で、第3回目のネパールでのプロジェクトの活動の一環としてどのように取り組んでいけるかを現在検討している。