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 【研究室訪問】

体育学科 寺田史和 准教授

知識なくしてアイディアなし

スポーツ・身体活動領域での代替医療の応用

 代替医療とは、通常医療の代わりに用いられる医療のことである。私は主に、この代替医療のスポーツや身体活動の領域での応用について、特に、鍼灸やマッサージがスポーツパフォーマンスやトレーニング効果の向上と、どのように関係するかを研究している。
 研究に取り組み始めた当時は、従来スポーツの領域で鍼灸やマッサージが多く利用され、効き目を実感する人も大勢いたものの、その効果に関する科学的根拠は乏しい状況にあった。そのような状況を変えようと考えたことも、研究を続ける動機になっている。鍼灸・マッサージがスポーツ活動などに役立つことは徐々に分かってきているので、将来的には、なぜそれらが効果を発揮するのか、そのメカニズムについても明らかにしていきたい。
 

研究者を目指すきっかけ

 私自身、中学から大学まで陸上競技を行う中で、どうしても怪我をしたりコンディションが悪くなったりすることがあり、その際、鍼灸やマッサージにお世話になることが多かった。その影響で、大学卒業後は鍼灸・マッサージ師としてスポーツの領域に携わろうと考え、専門学校に進学し資格を取得した。しかし、いざ鍼灸・マッサージ師として、スポーツの臨床現場に立つことを考えたとき、スポーツ医学などの知識や技術が乏しいと感じたので、修士課程に進学してスポーツ領域での鍼治療の研究や実践の経験を積んだ。また、将来、研究や教育の分野で仕事がしたいと思うようにもなった。修士課程修了後は経済的なこともあり鍼灸・マッサージ師として勤めていたが、やはり研究・教育職に就きたいという気持ちが高まり、博士課程に進んだ。そして、ご縁があり母校の天理大学に勤めることになった。

いつかはマスターズ陸上大会出場?

 現在、陸上競技部の部長をしているが、学生時代は三段跳をしていた。最近、マスターズ陸上に、大学時代の同級生や先輩・後輩が出場していると聞き、衝動的にネットで陸上競技のスパイクを買ってしまった。でも、なかなかそれを履くところまではいっていない。いきなり試合に出たら怪我をするのがオチだろうが、そのときは自分で治療するのもいいかもしれない。
 

学究心が芽生えることを期待

 学生たちには、授業や課外活動などの学生生活から出てきた興味や疑問を、学究心に転換してほしい。それには、物事に対して深く考えたり、アイディアを出すための、ベースとなる知識が必要である。だから授業では学生が自ら考え行動し、疑問を解決するための、幅広い知識が得られるように心がけている。ぜひ、いろいろな知識を身に付ける努力をしてほしい。

可能性を信じチャレンジを

 変化の激しい世の中で安定を求める気持ちはよく分かるし、悪い訳ではない。しかし、大学院をキャリアのステップにしたり、海外へ行ったり、スポーツや勉学で自分の専門分野をさらに磨くなど、自分の可能性を信じてチャレンジする学生が今よりもっと出てきてほしい。ぜひ、小さくまとまらず、チャレンジしていく気持ちを大事にして、大きく羽ばたいてもらいたい。

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