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 【お知らせ】

天理図書館が東京国立博物館の特別展に国宝等を出品

1月15日から東京国立博物館(以下、「トーハク」)(東京・台東区)で「日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』」(主催:トーハク、島根県、奈良県他)が開催されています。その特別展に、天理大学附属天理図書館(東井光則館長)が所蔵する国宝や重要文化財が出品されています。

この特別展は、今年2020(令和2)年が、わが国最古の正史『日本書紀』がまとめられた720(養老4)年から1300年という節目の年に当たるのを記念して、開催されています。
『日本書紀』の冒頭に記された国譲り神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」、すなわち人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされています。一方で、天皇は大和の地において「顕」、すなわち目に見える現実世界、政治の世界を司るとされています。つまり、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていたとされています。
この神話をもとに、トーハクでは「幽」と「顕」を象徴する地である島根県や奈良県と共同で、出雲と大和にゆかりのある国宝や重要文化財等を一堂に集めて、古代日本の成立やその特質に迫るべく、特別展を開催しています。

今回、天理図書館からは、国宝の『日本書紀神代巻(乾元本)下』と『播磨国風土記』、そして重要文化財の『古事記上巻(道果本)』と『延喜式神名帳下巻(吉田家本)』の4点を出品しています。
これらのうち、会場入り口に展示されている『日本書紀神代巻(乾元本)下』は、亀卜(きぼく)によって神祇に奉仕する卜部氏吉田家に伝わった写本で、訓点や吉田家の家説が書き込まれている全長23メートルの巻物です。展示では、そのうち約1メートルが広げられ、「幽」と「顕」を分けることについて記されている箇所を見ることができます。
また、『古事記上巻(道果本)』では、八俣遠呂智(八岐大蛇・ヤマタノオロチ)を退治した須佐之男命(スサノオ)が、出雲国に宮を作ることを決めたことが書かれている箇所が展示されています。

この特別展には、天理図書館所蔵品の他、石上神宮所蔵の国宝『七支刀』や黒塚古墳から出土された重要文化財である『三角縁神獣鏡』など、天理市ゆかりの品も多数出品され、連日多くの来場者で賑わっています。

「日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』」は、トーハクで前・後期あわせて3月8日まで開催され、天理図書館から出品されている4点は、『日本書紀神代巻(乾元本)下』、『播磨国風土記』、『古事記上巻(道果本)』が前期(2月9日まで)に、『延喜式神名帳下巻(吉田家本)』が後期(2月11日から)にそれぞれ展示されます。

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