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 【歴史文化学科】

「新入生・在学生への教員メッセージ①」(天野)

コロナウイルスの流行で、2020年度の授業開始が5月7日からとなりました。そこで歴史文化学科では、自宅で待機している歴史文化学科の新入生・在学生に対して教員からメッセージをお届けします。 第1回は天野忠幸歴史学研究コース准教授です。

学生の皆さんへ       天野忠幸
新学期がはじまりました。さぁやるぞ、と本来は希望に満ち溢れていたはずですが、新型コロナウィルスの流行により、授業の開始も延期となり、落ち着かない日々が続いています。大学の授業についていけるだろうか、ちゃんと単位は取れるだろうかと不安になっている人も多いのではないでしょうか。不要不急の外出を避けて、在宅している時間も増えているでしょう。
そこで、自宅に「籠城」中も、日本史(中世=鎌倉・室町・戦国時代)を楽しめるアドバイスをしてみたいと思います。

(1)大学の授業はレポートを書く機会がとても多くなります。でも、どうやって書いたらいいのか、さっぱりわからない…。そんな不安を感じた時に助けになるのが、橋本雄さんの「歴史を探求するために、「問いを立てる」訓練を!」(『ニューサポート高校「社会」』No.30)です(以下のアドレスからダウンロード可能)。基本は高校向けですが、自分なりの論点を立てる手順は、卒業論文を作成するときにも役立ちます。

(2)鎌倉時代に興味がある人には、細川重男『執権 北条氏と鎌倉幕府』(講談社学術文庫、2019年)がおススメです。2022年大河ドラマの主人公北条義時を軸に話は展開します。難しい古文書や古記録も、(くだけた)現代語訳がついているので大丈夫です。

(3)室町時代が好きな人には、桜井英治『日本の歴史13 室町人の精神』(講談社学術文庫、2009年)がイチ押しです。敵対している者とも、平然と語りあい、笑いあえる濃密な(いや、執念深い、思慮深いとも)人間関係が中世人の魅力だったりします。

(4)戦国時代ファンには、金子拓『織田信長 不器用すぎた天下人』(河出書房新社、2017年)がうけあいです。2020年大河ドラマの主人公明智光秀に討たれた信長は、実は信頼する多くの家臣や同盟者にも裏切られまくっています。なぜ相手の心がわからないのか、スーパーマンではない(無神経な?)信長に迫っています。

(番外)文字を読むのに疲れたら、河辺真道『バンデッド ~偽伝太平記~』全6巻(講談社、2016~2017年)と、ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』1~3巻以下続刊(小学館、2018年~)でもどうでしょうか。前者は鎌倉時代末期を、後者は伊勢宗瑞(北条早雲)を描いた漫画です。当然、架空の人物や脚色がありますが、とても丁寧なつくり込みで、足利貞氏のセリフ「侍の本懐とはナメられたら殺す」は、中世の本質をよく表しています。

 

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