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 【歴史文化学科】

新入生・在学生への教員メッセージ③(幡鎌)

コロナウイルスの流行で、2020年度の授業開始が5月7日からとなりました。そこで歴史文化学科では、自宅で待機している歴史文化学科の新入生・在学生に対して教員からメッセージをお届けします。第3回は幡鎌一弘歴史学研究コース教授です。

新入生・在学生の皆さんへ       幡鎌一弘

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本来なら、「大きな希望をもって新しい一歩を踏み出しましょう」というところですが、世の中は騒然としています。皆さんもずいぶんと戸惑い、不安を抱えておられるだろうと思います。これは私たち教員もそうですし、世界中の人々も同じ思いでしょう。こんな時だからこそ、いま、私たちは何をすべきなのかということを自分で考え、行動しなければならないのだと思います。そのための時間が少しだけ私たちに与えられたのかもしれません。

私は、新入生の皆さんが必ず履修する「基礎ゼミ」を担当します。ノートのとり方、レジュメの作り方、報告(スピーチ)のしかた、レポートの書き方などを身につけます。授業ではテキストを購入してそれを利用しますが、このような状況ですので、近く、pdfが大学のHPに掲載されることになっています。ぜひ一読してください。
そのほかの授業担当は2年次生以上の日本近世史に関係する科目です。大学の歴史学は決して暗記するものではありませんが、基礎的な知識は絶対に必要です。図書館も閉まり、外出もままならない状況では、新しい本を借りたり手に取って買ったりすることも難しいでしょう(その気になればもちろん本はアマゾンなどで買えますね)。そんな時は、高校の時の日本史の教科書をしっかり読み直してみましょう。教科書を正しく理解するのはとても難しいです。

教科書の記述に関心や疑問を持ったら、CiNiiで関係ある論文をダウンロードして読んでみましょう。古いテキストに限られますが、国立国会図書館サーチ(NDL-Opac)にもデジタルコンテンツがあります。
デジタルデータを通して日本の文化に触れてみようと思われるなら、ジャパンサーチというページを訪問してみてください。たとえば、トップページに富士山というテーマがありますが、富士山の簡単な解説から始まって、関連ギャラリーのほか、本・動画・地図などが閲覧できるようになっています。残念ながら、すべてのコンテンツがみれるわけではありませんが、歴史・地域・民俗など、それぞれの関心を深めることができます。
そのほか、県立図書館・博物館のようなところは、独自のコンテンツをデジタル化して公開しています。奈良県ならば、図書情報館の「まほろばデジタルライブラリー」で、絵図、古地図、文化財写真などが閲覧できます。

新型コロナウイルスの流行により、私たちの生活が変わり、ICTが大きく進むのではないかと推測されています。知らないことは、ググれば答えがで簡単に見つかる時代です。自分の関心をググると、膨大な報告書、研究書にぶち当たるかもしれません。ただし、それが歴史学、考古学、民俗学の本とは限りませんし、しばしば玉石混淆です。ネットの世界では、学問の壁は全くありませんが、それぞれの学問を深めることは容易でありません。広い視野を持ちつつも、深い知識を得るための第一歩となるような基礎的な訓練は、授業開始後にいっしょに取り組みましょう。
もしチャレンジしてみようと思う人は、「近世史料実習」で使う写真を1枚貼っておきますので、読んでみましょう。解答ができたらメールしてください(hata6144[a]sta.tenri-u.ac.jp)。メールでの質問も受け付けます。これに飽き足りないなら、「みんなで翻刻」へ行ってみて、自分で読めそうな文書を選んでチャレンジしましょう。解答がついていますし、AIもサポートしてくれます。
大学の様子や注目すべき新聞記事について時々つぶやいています(@HatakamaK)。関心あればぜひフォローしてください。
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