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 【歴史文化学科】

「新入生・在学生への教員メッセージ⑤」(齊藤)

コロナウイルスの流行で、2020年度の授業開始が5月7日からとなりました。そこで歴史文化学科では、自宅で待機している歴史文化学科の新入生・在学生に対して教員からメッセージをお届けします。 第5回は齊藤純考古学・民俗学研究コース教授です。

新入生の皆さん、こんにちは。

1年次から受講ができる「博物館学概論」を担当する齊藤純です。この天理大学に勤める前は、兵庫県の県立歴史博物館で学芸員をしていました。「学芸員」というのは、博物館の展示や資料の収集、整理、保管、さらに教育やイベントを行う専門職です。この職につくには資格が必要で、これは教員免許などと同様、大学で一定の科目を修めれば取得できます。こうした科目のまとまりを「博物館学芸員課程」といいますが、私は、この課程にかかわる授業と、民俗学の授業を担当しています。

博物館や文化財関係の仕事に興味のある方は、ぜひ、この課程を受講して下さい。学芸員になるつもりがない方でも、これらの授業を受ければ、博物館の展示が何倍も面白くなります。ちょうど映画製作の舞台裏を知っていると、映画がもっと楽しめるように。そう、たとえば25分の1のビルのセットに、2メートルの着ぐるみの怪物を入れれば、ほら身長50メートルのゴジラだ。そうか、そうして見せていたのか、という具合に(ちょっと古いか)。

「博物館学概論」は秋期の開講で、それ以外の担当科目も2年次生からなので、私が皆さんと授業でお会いするのはまだ先です。ただし、新入生向けの「博物館学芸員課程」の受講者の登録手続きは春期に行われますので、受講予定の皆さんは、これらの期日に注意していて下さい。

さて、新型コロナウィルス感染症対策で、いくつかの博物館・美術館が休館を決定しました。しかし、すべての館が閉館になったわけではありません。開館していて、そして混んでいない館があれば…実は、多くの館がそうなのですが…、この機会にじっくり見学してみてはどうでしょうか。

野外が好きな人は、あまり人の来ない神社や寺院、遺跡などの文化遺産を見て回るのもよいでしょう。無名の社やお寺、城跡、塚なども、いつもよりていねいに見ていくと、知られていない分、かえって「これはなんだろう」というものが見つかります。お堂にくくりつけられた物品、奇妙なお供え、いわくありげな岩石、苗代の水口に刺してある松葉等々。これらの不思議な事物は、歴史や文化研究の入り口なのです。

どうか、この待機の期間を有意義に、そして楽しく過ごして下さい。
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