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 【宗教学科】

新入生・在校生への教員メッセージ③ 宗教学科 荒川善廣 教授

宗教学科の学生さんへ

皆さん、こんにちは。 荒川善廣です。

天理教が世界宗教と呼ばれるためには、キリスト教神学に対抗しうるような天理教神学の体系を構築する必要があります。啓示宗教の教えを整理し組織化して神学の体系にもたらすさい、道具として用いるのは哲学の論理です。

もっとも、哲学にも古代ギリシアから現代に至るまでさまざまな理論がありますが、私の判断基準で言えば、天理教の根本教理が集約されている「元の理」解釈に最も有用な論理を提供している哲学こそ、最もすぐれた哲学の理論だということになります。

たとえば、天理教の第一の原典である「おふでさき」に、「たん/\となに事にてもこのよふわ 神のからだやしやんしてみよ」という歌があります。この歌では、「世界は神の身体である」というように神と世界の関係を説いています。

ところで、特定の宗教の教義を前提にせず、純粋に哲学の論理として「世界は神の身体である」と説いた最初の哲学者はホワイトヘッドです。従って、天理教神学を研究するにあたって、最も有力な道具となるのはホワイトヘッドの哲学です。ただ、彼の哲学には、プラトンやアリストテレスからカントやヘーゲルに至るまでの西洋の主要な哲学の長所が生かされ含まれていますので、主な哲学説を広く知っておくこともなおざりにはできません。

本年度、私が担当する講義科目は、春学期が「天理教学特殊講義1」と「宗教学特殊講義4」(宗教と思想1)、秋学期が「人間論1」です。

「天理教学特殊講義1」では、「元の理」解釈を中心に、神、世界、魂といった論題を哲学の立場から講義します。

「宗教学特殊講義4」(宗教と思想1)では、文明の原理的要因としての宗教哲学の諸説を、西洋文明、東洋文明、日本文明の三つの視点から考察します。

「人間論1」では、「元の理」と「創世記」の比較を交えながら、宗教と科学の関係も考慮に入れつつ、天理教の神学的人間学として講義します。

これら三つの講義科目はすべて哲学の立場からおこなわれますが、必ずしも哲学の予備知識を前提にしてはいません。初心者にも理解できるよう、基礎から丁寧に説明していきます。

なお、三科目とも全学に開放されていますので、宗教学科以外の学生さんももちろん履修できます。

また、三科目とも配当年次が2・3・4年次となっていますので、1年次生の履修は来年度以降から可能となります。

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