井筒俊彦データベース②
「井筒・東洋哲学の展開に関する比較宗教学的検討」
近年、東洋思想・イスラーム学の世界的碩学、井筒俊彦(1914-1993)が構想した「東洋哲学」への関心が、国の内外で、ますます高まっている。井筒はユダヤ思想やイスラーム思想ばかりでなく、インド哲学、仏教思想、中国の老荘思想、日本の思想などの広範囲な哲学思想に精通していた。また、30以上の言語に通暁していたことはあまりにも有名である。
こうした井筒の「東洋哲学」について、2017年度—2019年度(三か年)にわたる研究プロジェクト(科学研究費助成事業・基盤研究(B)「井筒・東洋哲学の展開に関する比較宗教学的検討」・課題番号17H02278 研究代表者 澤井義次・天理大学教授)が行なわれた。この研究プロジェクトは、2014年度—2016年度(三か年)の研究プロジェクト(科学研究費助成事業・基盤研究(B)「井筒・東洋哲学の構築とその思想構造に関する比較宗教学的検討」・課題番号JP26284013 研究代表者 澤井義次・天理大学教授)を踏まえながら展開されたものである。
この共同研究プロジェクトは、井筒が構想した「東洋哲学」を比較宗教学的な視座から検討することによって、その思想的展開の可能性を探究することを目的とするものであった。
「井筒俊彦研究文献一覧」
データベース「井筒俊彦研究文献一覧」は、井筒・東洋哲学に関する共同研究プロジェクトの一環として、長岡徹郎氏(京都大学非常勤講師)が作成したものである。このデータベースには、井筒俊彦に関する日本語および欧文の研究文献が収録されている。研究の用途に合わせて利用していただければ幸いである。