1. HOME
  2. ニュース・トピックス
  3. 天理大学客員教授 中江有里氏からのメッセージ
 【国文学国語学科】

天理大学客員教授 中江有里氏からのメッセージ

天理大学客員教授の中江有里さんより本学の学生にメッセージをいただきましたので紹介します。 

学生の皆さんへ

   今年三月に天理大学を訪ね、ラグビー部の小松監督と対談させていただきました。次は秋ごろに再訪問する予定でいたのですが、残念ながら見送ることになりました。
    人は約束したり、目標を持ったりすることで今日の過ごし方を考えます。明日山を登るなら、前日には準備する、一か月後に試験があるなら逆算して勉強をすすめる。
    先を見通して準備するのが人。ところが今は先がなかなか見通せない。先へすすむのも「恐る恐る」の足取りになります。
    昨年から続く新型コロナウイルスの脅威は波のように引いたり押し寄せたりしています。
    人間は先の予測をするのと同時に過去から学んできました。だから脅威が何度か来ることも予測して、その対応を変化させてきました。きっとこれからも人は団結してコロナ対応していくでしょう。
    自分だけ守ってもウイルスは防げない。利己的でなく、皆さんの利他的な行動が感染防止に繋がる。つまりウイルスは人々を利他的行動に導く、とも言えます。
    しかし同じコロナ禍にあっても、人生はみな違います。それぞれが人生の予測をして、今何をするべきかを個々に考えなければなりません。自身の将来のために、未来を見つけるために、それぞれが人生のために取り組む時期なのだと思います。
    仲間に会えない、遠出できない、身近な楽しみをなくしたことは悲しいけど、先の人生まで見失ってはいけない。今は独りで、あるいはリモートでやれることを突き詰める絶好の機会です。
   わたしも独りこの文章を書いています。会えなくてもメッセージは届けられる。コロナは人との距離を遠ざけたけど、人々の縁は断ち切れません。孤独を味方にして自分の道を探してください。ゆっくりの足取りでも前進しています。そしてコロナが明けたゴールで会いましょう。

中江 有里

クラブ・サークル

広報誌『はばたき』

メディア出演・講演情報・教職員の新刊案内

シラバスを見る

情報ライブラリー

学術情報リポジトリ

iCAFé_

附属天理図書館

附属天理参考館

附属おやさと研究所

学校法人天理大学

天理大学の自己点検・評価活動

寄付のご案内

このページの先頭へ

ページ先頭へ