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 【歴史文化学科 考古学・民俗学専攻 卒業生からのメッセージ】

卒業生からのメッセージ「考古学のおもしろさ」

村下 博美 (考古学・民俗学専攻 2010年度卒業)
天理市教育委員会文化財課
天理大学との出会い

「考古学を学ぶなら関西、それも奈良で」と思い、探して出会ったのが天理大学でした。
大学のホームページやパンフレットなどで紹介されている内容を見ると、教室の中だけではなく積極的にフィールドワークに行き、実際に古墳の上に登り石室の中に入るなど、実物を目の前にしての授業に興味をもちました。また、学生の人数が少ないので丁寧な指導が受けられるということにも魅力を感じました。

現在の仕事について

天理大学を卒業した後、奈良女子大学大学院に進学し、現在は天理市教育委員会の文化財課で勤務しています。考古学といえば発掘調査と思うかもしれませんが、そこに至るまでには次のような手順があります。

提出された書類から工事の内容を確認し、遺跡への影響の大きさを検討するそれらの過程を経て最終的に発掘調査が必要かどうかを判断しています。またそうした調査成果を広く周知してもらうため、展示会や講演会の開催、小学生や一般のかたを対象とした古墳めぐりの実施など、普及・啓発にも携わっています。

こうした中で、一番思い入れがあるのはやはり発掘現場での仕事です。発掘調査は季節に関係なく夏の暑い日や冬の寒い日でも一日中外で作業をするので、体力的にきついことや、うまく現場を進められないときはくじけそうになることもありあす。しかしそれ以上に、調査担当者として現場を進め、調査が終わったときに感じる達成感や、予想を超えたものに出会う驚きなど、大変さ以上のものを得ることができるのでやりがいを感じています。

考古学のおもしろさ

私は土器を研究対象としており、実物を見たり触れたりするときにおもしろさを感じています。土器に興味をもったきっかけは、研究室の先輩に誘われて参加した土器の見学会でした。授業では図面や写真で説明を受けていたので、実際に実物を見ながら、より理解を深めることができました。また見学会でお会いした職員のかたが、土器の説明やどのように出土したかなどの説明をしてくださり、非常に勉強になりました。これが縁となり、天理市の文化財課で学生補助員として発掘現場や遺物の整理作業に携わることになりました。発掘現場での作業や、一つの調査の整理を任されるなど、実務を学ぶことができました。

補助員は大学院を終了するまで続け、授業で学ぶ以外に多くのことを経験してきました。この補助員時代に得た経験が、今の私が仕事をしていくうえで力になっています。

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