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 【歴史文化学科 歴史学研究コース】

卒業生からのメッセージ「ご縁」

2020年3月に歴史文化学科歴史学専攻を卒業された吉村保宏さんが近況を寄せてくださいましたので、HPで紹介させていただきます。

「ご縁」    吉村保宏

私は卒業してからの約1年間、奈良県の一般企業に勤めていましたが、昨年2021年5月、急遽、家業に戻ることになりました。現在、家業である奈良漬屋(薬師寺門前の寿吉屋といいます)に勤めながら、自身でECサイトを運営しています。

卒業生からのメッセージとして、私は大学で過ごした人と人との「ご縁」についてお話させていただきます。

天理大学には学科会という組織があります。在校生の皆さんは参加しているでしょうか。近年コロナウイルスの感染拡大により、イベントのほとんどが中止になり、同級生や先輩後輩の繋がりが希薄になったと思います。しかしながら今年度、体育祭が催されたと聞き、徐々に回復傾向にあるのかなと感じています。

私は2回生から歴史文化学科の学科会(朱雀会)に参加し始め、新入生歓迎合宿、体育祭、サマーキャンプ、大学祭など、また他の学科会との合同行事など様々な行事に参加しました。その中で歴史文化学科のタテの関係はもちろん、他の学科会とのヨコの関係も繋がり、非常に充実した学生生活を過ごしていました。

3回生になって朱雀会の副会長となりました。学科会は3回生が最後の年になるので、後輩を引っ張り、見本となる立場になります。また行事に参加するにあたって、会議に出席したり、資料を作成し提出したり、ユニフォームを作るために業者の方と打ち合わせをしたり、朱雀会としての出し物を考えたりと挙げるとキリがないくらい、忙しい日々でした。もちろん学生の本分である学業、勉強もしなければなりませんし、生活のためのアルバイトなど、今ではなかなか味わえない時間を過ごしました。

4回生では、学生自治会心光会の副総務委員長を務めました。4回生は就職活動や卒業論文、私の場合は教育実習があり、日々奔走していました。体育祭や大学祭など大規模な行事にかかわったので、精神的にも身体的にも鍛えられた気がします。

私は、人と話し合い尊重すること、また「ご縁」を大切にすることを、こうした大学生活の中で学びました。何かを成し遂げるためには自分たちで企画し、各々が担う役割を実行しなければ目標は実現しません。人それぞれ、したいことや求めるもの、考え方や価値観、物事の優先順位などは違っています。気が合う、合わない人もいるでしょう。それでも一つの目標に対して良いものにしたいという思いは全員にあるはずです。

その中で、自分の意見を伝える力ももちろん大切ですが、人の意見を聞き、理解しようとする前向きな力も大切です。今まで自分に無かった視野を広げることができるかもしれませんし、自分に何か変化をもたらしてくれるきっかけになるかもしれません。それは人と人との「ご縁」がもたらしてくれる宝物だと思います。一つの考え方に囚われるのではなく、柔軟に対応する力も自然と身についていくのではないでしょうか。

社会人でも色々な人と出会います。それも一つの人と人とのご縁です。世界には何億人という人がいますが、生きていく中で出会う人はごくわずかです。その限られた出会いの中で、皆さんも素晴らしいご縁を大切にし、自分の人生をより色鮮やかなものにしていただけたらと思います。(2020年3月卒業)

歴史学研究コース(旧専攻)からのお願い

歴史文化学科歴史学専攻(現、研究コース)は、1992年(平成4年)4月に開設され、2022年(令和4年)、30周年となりました。卒業生の皆さんの学生時代の思い出や近況を rekisi[○]sta.tenri-u.ac.jp までお寄せください([○]は@)。お待ちしております。

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