12月3日、天理大学２号棟を会場に「第51回全国スペイン語弁論大会」（主催：天理大学、後援：駐日スペイン大使館・天理市・奈良新聞社・朝日出版社）が開催されました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、３年ぶりに対面形式での開催となった本大会には、全国から10名の大学生が参加しました。

出場者は語学教育や環境、ジェンダーなどの社会問題や、自身の経験に基づいたテーマについて、それぞれが熱い思いを込めて、スペイン語で発表を行いました。出場者のスピーチはいずれも、発表内容・スペイン語力ともにレベルが高く、非常に充実した大会となりました。

審査の結果、「外国語学習のスパイスとしての言語学（Lingüística como especia del aprendizaje de idiomas）」と題してスピーチを行った村井勇輝さん（神戸市外国語大学４年）が優勝しました。
また、準優勝となった島﨑空乃さん（東海大学3年）が天理市長賞も併せて受賞しました。　

本学学生では、「言葉の壁、言葉の力（Barrera del lenguaje, poder del lenguaje）」の演題で出場した白澤えりかさん（２年・高取国際）が特別賞を、「言語習得（Adquisición del lenguaje）」というタイトルでスピーチした岡崎遮那さん（２年・山形中央）が専攻奨励賞をそれぞれ受賞しました。また、コウ ギョクハクさん（４年・中華人民共和国）は「思想と人文主義（Pensamiento y humanismo）」という哲学的なテーマで、自身のこれまでの研究成果をスペイン語でスピーチしました。

なお、今大会の上位入賞者は以下のとおりです。
優勝：村井勇輝さん（神戸市外国語大学４年）
準優勝：島﨑空乃さん（東海大学3年）あわせて天理市長賞を受賞　
第3位：喜舎場大智さん（琉球大学４年)　

入賞者には賞状や楯、副賞のほか、（株）志摩スペイン村様からペアパスポートが贈呈されました。

●特別賞：白澤えりかさんコメント
「人前に立って何かを成し遂げることが苦手な私を、専攻の先生方や両親、友人など多くの人が支えてくださり、自信をもって弁論大会当日を迎えることができました。優勝は逃したものの特別賞をいただけて嬉しい気持ちと、支えてくださった方々のおかげでここまで来ることができた感謝の気持ちで胸がいっぱいです。この経験を通して、目標に向かって努力することの楽しさ、周囲の方々の存在のありがたさに改めて気づくことができ、『困っている人の力になりたい』という私の夢がさらに大きくなりました。これからも夢を叶えるために一層努力していきたいと思います。」

●専攻奨励賞：岡崎遮那さんコメント
「望んでいた結果を手にすることはできずとても悔しい思いですが、専攻の先生方や仲間に支えられながら、大会までの間、常にスペイン語力の向上という意識を持ちとても密度の濃い時間を過ごせました。この悔しさを糧に、今後もスペイン語学習に力を入れていきたいです。応援して下さった皆さん、ありがとうございました。」

●コウギョク　ハクさんコメント
「今回の弁論大会に参加させていただけたことは本当に光栄に存じます。結果は残念なものでしたが、本大会を通じて、新たな出会いや知識を得ることができました。自分にとって特別な経験となりました。また、 弁論では原稿通りに暗誦するのが大切なのではなく、自分の伝えたいことを相手にいかに分かりやすく伝えるかが重要だと感じました。今回の経験を通して、より一層スペイン語の学習に励みたいという気持ちが強くなりました。」