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 【宗教学科】

科学研究費助成事業(基盤研究C):天理大学・岡田正彦(研究代表)の成果報告書が刊行されました。

このたび、科学研究費助成事業(基盤研究C):天理大学・岡田正彦(研究代表)「近代日本における暦の流通と仏教・神道・陰陽道の展開に関する宗教社会史的研究」の研究成果報告書が刊行されました。すでに、次期の科研費のプロジェクトは始動していますが、研究の一里塚として公開されています。
2018年に採択された、学術研究助成(18K00092)にもとづく研究・調査の記録です。セイコーミュージアム銀座の所蔵資料と熊本の大橋時計店から寄託されている須弥山儀について、詳しく紹介しています。
須弥山儀は、西洋の自然科学の知識が広まる19世紀の日本において地動説を含む近代的宇宙論に対抗し、須弥山を中心とする円盤状の宇宙像の正当性を主張した仏教系の思想運動(梵暦運動)とともに開発された天体運行時計です。梵暦/仏教天文学は、近代的宇宙論の天体物理学的な説明技法を使って仏教の宇宙像を可視化しました。このため、梵暦の正当性を主張する人々は、西洋で地動説を普及するために作られたオーラリー(太陽系儀)に類する装置を開発し、理論と実測との相関を時計仕掛けで実演・宣伝するためにさまざまな須弥山儀(類)を製造します。
動力には重錘式とゼンマイ式の二種があり、多彩な須弥山儀(類)が各地に現存します。主流となる原型を制作したのは、万年時計で有名な東芝の創業者・田中久重(1799-1881)でした。セイコーミュージアム銀座の須弥山儀は、久重の製造した天体運行時計の一つです。
非売品ですが、内容に興味・関心のある方は、大学ホームページに掲載された、岡田のメールアドレスにご連絡ください。

※メールアドレスは関連リンクの「岡田正彦」ページでご確認ください。

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