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 【スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻】

留学体験記 メキシコ プエブラ栄誉州立自治大学

スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻 4年次生 中村康徳

私は本学の協定校である、メキシコのプエブラ栄誉州立自治大学に1年間留学しました。プエブラ市は首都メキシコシティから東方120キロメートルに位置し、先住民固有の文化と彼らが築いた遺跡、そしてスペイン植民地時代に広まったヨーロッパの文化が入り混じる、メキシコ独特の歴史が色濃く残る都市です。市街地に位置するコロニアル様式の建物が立ち並ぶプエブラ歴史地区は、世界遺産に登録されており、また、独自の食文化を形成していて、プエブラ発祥のメキシコ料理も多く存在しています。
 
一年を通して観光客でにぎわっていた印象がある州内には大学も多く、国内外から多様な学生が集まる学生の町としても人気の都市でした。
そうした環境の中で、私は、留学前期は言語学部に、後期は経営学部に所属して現地の学生と同じ授業を受けました。

留学当初は授業内容も全く理解できず、自分のスペイン語力の低さに落ち込むこともありました。しかし、授業内でプレゼンテーションを行うことが非常に多い環境のなかで、その資料を作るにあたって友達と会話したり、プレゼン内容をスペイン語で考えたりするうちに、少しずつ語彙力やスペイン語を口に出して話すという力がついていきました。
また、この大学では学部の授業とは別に、留学生向けのスペイン語の授業を履修することもできました。この授業は、留学後すぐに行われるテストの結果によりクラス分けされるため、自分のレベルでゆっくりスペイン語を学ぶことができました。少人数というのも特徴で、授業の内容以外にもメキシコのことや日常生活のことなどを先生に気軽に質問できる環境でもありました。
留学中の1年間はホームステイをして、メキシコ人の家族と一緒に生活しました。ホームステイ先でも、留学当初は上手く話すことが出来ず、試行錯誤しながらなんとかコミュニケーションをとっていました。
そんな会話がままならない状況でも、ホストファミリーは簡単なスペイン語を使ってくれたり、時には英語を交えて、買い物やバスの乗り方など日常生活に必要な会話を優しく丁寧に教えてくれました。私が「スペイン語がうまく話せなくて申し訳ない」と伝えると、「私だって日本語が話せないから気にしなくていいよ」と言って、日本語の勉強も始めてくれました。
ホームステイというと、家族の方々との相性から途中で断念してしまう人も多い印象でしたが、私の場合はホストファミリーの優しさに助けられながら、留学生活を送ることができました。帰国して半年以上たった現在でも連絡を取り合っており、このような素敵な方々に出会うことができて本当に良かったと思います。

メキシコに実際に住んでみて非常に親日国だなという印象を受けました。昨今の日本のアニメや韓国のKPOPなどの影響で、大学内だけではなく町中でも積極的に話しかけてくれる人がとても多かったです。とにかくフレンドリーで優しい方が多く、あまり積極的に話す性格ではない私でも友達作りに困ることがありませんでした。
そんな親しみやすいメキシコ人に囲まれながら送った留学生活は、非常に充実したものになったと思います。日常会話を通してスペイン語を上達させることもできましたし、友達に様々な場所へ連れて行ってもらい、日本では知ることのできないメキシコの観光地や魅力を発見することができました。
この一年を通して語学力の向上はもちろんのこと、何よりも実際に海外で生活してみるということにとても大きな意味があったと思います。日本にいては気づくことができない魅力や、それまで抱いていたイメージとは違う何かを感じることができました。特に、優しくフレンドリーな仲間と過ごした時間はかけがえのないものになりました。

メキシコは、留学に行ってみたいけど友達作りや勉強面で不安があり勇気が出ないという方にもお勧めできる国です。ここに書いたような経験は学生のうちだからこそできることだと思います。これからスペイン語の勉強を始める人や留学に少しでも興味がある人はぜひチャレンジしてみてほしいと思います。そして、ぜひメキシコに足を運んでみてください!

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