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 【天理大学百年史コラム(1)】

天理大学の歴史を綴った3冊の年史

『天理大学五十年誌』を手に持つ今井淳雄百年史編集委員
『天理大学五十年誌』を手に持つ今井淳雄百年史編集委員
 本学の開校十年誌、『天理大学五十年誌』、『天理大学80年の軌跡』は、創立10年、50年、80年の節目を記念して、それまでの本学の歩みを編集した年史です。『開校十年誌』にいたっては、80年以上前の本です。手に取る機会も少なく、これらの存在を知らなかった方もいるかもしれません。または、知っていても読んだことはない方も多いことでしょう。そこで、この3冊の本をご紹介します。

草創期を知る『開校十年誌』

『開校十年誌』は、天理外国語学校時代に刊行されました。三部構成になっており、創立から十年間の歴史や概要をまとめた一部、二部は各クラブ活動をまとめた心光会誌、そして三部は創立十周年記念式の報告と伝道地及びふるさと会支部通信です。天理外国語学校開校の経緯や創立当初の記録、校舎(現1号棟)及び寄宿舎(現ふるさと寮の一部)の建設など、本学の草創期の歴史を知るための基本的な1冊です。

当時、各外国語を学ぶため、学生たちの海外旅行を実施しました。第1回目は1927(昭和2)年7月、第2回目は1934(昭和9)年7月のいずれも夏季休暇を利用しての旅行でした。『開校十年誌』の編纂時期は、この2回目の海外旅行準備と重なり、多忙のため教授陣は編纂作業に手がつけられない状態でした。そこで、七里音羽教授が一手に引き受け、居を学校寄宿舎に移し、毎日学校へ籠城して編纂作業を続けた苦労の結晶が、この『開校十年誌』であると序文に綴られています。

読みごたえのある『天理大学五十年誌』

次に『天理大学五十年誌』ですが、こちらも天理外国語学校の創立から綴られていますが、50年間の歴史ともあって、附録込みの全511頁となかなかのボリュームです。いくつか座談会や個人の思い出を綴った小コラムも掲載されており、これらの部分を読むだけでも、当時の本学の様子が伝わってきます。

この五十年誌が編纂された頃は、第二次世界大戦を乗り越え、新制大学として天理大学を創立し、さらにその後の整備と拡充を経ています。こうした様々な変化を遂げる中で、学校の歴史を知る資料も多く失われました。しかし、資料が乏しいながらも、当時の記念写真や資料を調査し、それらの写真をたくさん掲載しています。ただ、引用資料の典拠先が明記されていないところが残念な部分ではあります。

見る年史『天理大学80年の軌跡』

『天理大学80年の軌跡』は、先の2冊と異なりカラー写真をふんだんに掲載しています。写真集のような感覚で、文字を読むだけでなく写真を追いながら、本学の歴史を振り返ることができる「見る年史」になっています。

こちらも創立期から80年間の歴史をたどることができ、さらには80周年記念事業の内容や卒業生の活躍など、多岐にわたる情報も収載されています。
この3冊の年史を見ると、掲載されている写真をながめているだけでも本学の歴史を感じることができます。
90年以上使われている歴史ある校舎や、キャンパス風景の移り変わり、学生の姿、これらの背景にある歴史。ぜひ、この3冊から本学の90年以上の歴史を感じ取ってください。 
『開校十年誌』山澤為次編 1935
『天理大学五十年誌』天理大学五十年誌編纂委員会編 1975 
『天理大学80年の軌跡』天理大学80年小史編纂委員会編 2006


(年史編集室 吉村綾子)

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