アメリカス研究コース

教員・ゼミ紹介

山倉明弘 教授(北アメリカ地域研究入門、アメリカス研究概論、社会文化演習)

アメリカ史、アメリ力法制史、日系アメリカ人研究が専門です。日系アメリカ人史の中で最大悪の事件である戦時強制収容事件を米国法の観点から研究しています。米国憲法はアメリカ人の生活の隅々にまで日常的に深い影響を及ぼしているので、法的な側面を研究すると、新聞やテレピの報道では見えないところが見えて意外な発見があり、おもしろくなります。ゼミでは、合衆国建国期にまでさかのぼって、あの国の建国理念を吟味し、そこから現在を照射して、合衆国とは、アメリカ人とは何なのかを考えようと思います。

初谷譲次 教授(大西洋地域関係史、ラテンアメリカ生活文化特輪、社会文化演習)

専門は歴史学でおもにメキシコのマヤ地域の近代史を研究しています。マヤ文明というとメソアメリ力地域の熱帯ジャングルに壮大なピラミッドを築き、優れた天文学的知識に基づいて緻密な暦を運用していたことで知られています。また、一般には9世紀頃に突然に崩壊した謎の古代文明と考えられています。しかしながら、マヤ文明は16 世紀のスペインによる「征服」 まで発展しつづけていたのです。現代でも、800 万人を超えるマヤ系先住民はマヤ文化を継承・発展させてきています。ゼミではマヤやメキシコに限らずアメリカス世界のさまざまな地域や時代を題材としながら、歴史学的にものごとを見る方法を学んでもらいます。グローバル化が進行し人がアトム化され無縁化していく現代社舎をどのように生き扱くか、過去や異文化の知恵に学びたいと思います。

北森絵里 教授(ラテンアメリカ研究入門、ラテンアメリカ表現文化概論、アメリカス多文化共生論、表現文化演習)

私の専門分野は文化人絹学で、ブラジルのリオデジャネイロという都市の貧困地域に住む人びとの生活と価値観について研究しています。そこは、低賃金で働く人びとが大勢暮らしています。とくに、若者は、安い給料と高い失業率、自己実現と将来設計の難しさ、そして治安の悪さといった環境で、
ハードな生活と人生を送らぎるを得ません。ゼミでは、そういった若者の声をストレートに表現しているヒップホップの世界を理解したいと思っています。ヒップホップは、貧しい若者が離しい現実をどのように乗り越えようとしているのかを力強く訴えています。ゼミでは、ブラジルだけではなく、南北アメリカやヨーロッパやアフリカの悶々の同じ境遇にある若者のヒップホップも視野に入れながら、格差社会の「下」 を生きるとはどういうことなのかを考えてみたいと思っています。

山本匡史 教授(生活文化演習)

これまで古代メソアメリカの年次儀礼と世界観、現代メキシコ中南部山岳地方の農耕儀礼、米国へのメキシコ先住民移民といったテーマを文化人類学的な観点から取り扱ってきました。現在はイベリア半島北西部ガリシア地方における米大陸への移民活動や、現代ガリシア社会の文化変容に興味を持っています。フィールドサイエンスとしての文化人類学は、異文化の発見であると同時に自文化の相対化のための方法論でもあります。フィールドには理路整然とした目次もブックマークもありません。担当ゼミでは構造人類学や文化記号論をベースとして、「あたりまえ」 として受け取られているさまざまな事象を綜合し、そこから当該文化の根幹をなす価値の体系を抽出するフ口セスを、おもにフィールドワーク実習をつうじて実践的に習得していただく予定にしています。

森下三郎 教授 (アメリカス多文化共生論、北アメリカ地域文化特論、生活文化演習)

宗教人類学・伝道学の視点から儀礼研究をしています。概して儀礼には「身体」 と「心」という要素が不可欠です。それらを考慮しながら現代社会における儀礼の位置づけを探究しています。特に、功利主義が重んじられる社会だとされるアメリ力合衆国において、宗教を間わず様々な儀礼的行為がどのような役割を果たしているのかを明らかにすることを試みています。ゼミでは、近年の儀礼研究の学問的アブローチからアメリカ合衆国の日常生活にみられる様々な行為を検討し、今日的な儀礼に参加するアメリカの人々のライフスタイルについて新たな洞察を得ることを自指します。

加藤デビッドホブキンズ 准教授(北アメリカ地域文化論、アメリカス現代事情、表現文化演習)

カルチュラル・スタディー論の立場から米国の大衆文化を研究しています。演習では、まずはポピュラ一文化を作るそれぞれの業界のあり方を調べてもらいます。そして具体例を分析しながら、例えば政治的な内容はその中でどのように表現されているのかを理解する作業を通してカルチュうル・スタディー諭を学びます。さらに、受講生の身近な文化についても分析させプレゼンしてもらいます。音楽、映画、コミックスなどをテクストとして使用し、受講生による研虫プロジェクトがメインとなるような演習です。

クラブ・サークル

広報誌『はばたき』

メディア出演・講演情報・教職員の新刊案内

シラバスを見る

情報ライブラリー

学術情報リポジトリ

iCAFé_

附属天理図書館

附属天理参考館

附属おやさと研究所

学校法人天理大学

天理大学の自己点検・評価活動

寄付のご案内

このページの先頭へ

ページ先頭へ