臨床検査学科

実習先病院との連携

臨床検査学科

臨地実習の具体的計画

【 実習施設先の確保の状況】
実習施設は設置母体である天理よろづ相談所病院です。同病院はいわゆる総合病院として多くの診療科を有します。臨床検査室(臨床病理部)も臨床検査に関して、学生の臨地実習を受け入れるための十分なスタッフ(臨床検査技師、約100名)と実習スペースを有していること、またほとんどの臨床検査が本病院における臨床病理部でのみ行われていることから、一施設での臨地実習が可能です。
【実習先との契約内容】
実習において臨床検査技師としての基本的な実践技術及び施設における検査部門の運営に関する知識を修得し、被検者との適切な対応方法を学ぶことを通して医療チームの一員としての責任と自覚を養うことを目的としています。

臨床検査全体を幅広く実習(臨地実習ローテーション)し、検査業務だけでなく被験者への接遇、受付、採血、検体の前処理、報告、データ管理等検査の流れ・仕組みが理解できる内容とします。関連部署を火・水・木・金の4日間単位でローテーションし、計20箇所16週の実習期間とします。ただし、病理組織・細胞診検査、微生物検査、循環器機能検査及び画像検査の4箇所(科目)については検査の理解に時間を要するため2週の実習期間としています。

実習の構成は、臨床検査技師としての専門的知識及び技能を深め、実践能力を培うため、臨床検査専門科目群の中の「病理検査学臨地実習」「血液検査学・輸血移植検査学臨地実習」「生化学・免疫検査学臨地実習」「微生物検査学臨地実習」「生理検査学臨地実習」「検査総合管理学臨地実習」の6分野としました。
【実習水準の確保の方策】
実習水準を確保するため以下のことを行います。
1.臨地実習手引きの作成
臨地実習の水準を確保・達成するために実習の目標、履修方法、評価方法等を定め、学生、現場の指導者及び教員が共通の認識を持って実習を進めます。

2.経験豊かな現場の実習責任者の設置
現場の実習責任者は原則として臨床経験を10年以上有し、大学教育と臨地実習の目的を十分理解した者とします。実習担当教員は実習状況を把握し、現場の指導責任者と連携をとって実習が有効かつ円滑に進むよう務めます。

3.実習前の講習会
実習施設の臨地実習指導者および責任者に対して、学内で行った実習内容とともに、臨地実習の計画、目的・目標、評価方法等について講習会を開催します。

4.大学教員と臨地実習責任者・指導者との間における臨床検査に関する知識・技術レベルの共有
学内実習と臨地実習に一貫性を保つために、臨地実習前の講習会、前後の定期の連絡会等で情報を共有する他に、大学教員と臨地実習責任者・指導者、双方が参加する研修会等で臨床検査に関する課題、最新の知見等について情報交換を図ります。
 【実習先との連携体制】
実習担当教員は定期的に臨地実習施設に赴き実習状況を把握するとともに日頃より現場の指導者及び責任者と連絡をとって円滑な実習を進めます。
 また実習責任者・技師長・臨床病理部長と担当教員・臨床検査学科長は臨地実習の前後及び中間で定期的な情報交換の機会を設け、教育方針・実習目的の相互理解を図り、実習の質の向上を図ります。その他、問題が生じた際は適宜、協議の場を設けます。
【実習前の準備及び指導】
学生に対して、臨地実習の手引き書をもとに、実習の計画、現場での諸注意、また事故防止と個人情報保護についてオリエンテーションを行い、遵守事項の周知徹底を図ります。

実習前のオリエンテーションは大学教員だけでなく、臨地実習病院検査室の責任者である臨床病理部長、臨床検査技師長等にも協力を得て行います。

一方、実習施設の臨地実習指導者及び責任者に対して、学内で行った実習内容とともに、臨地実習の計画、目的・目標、評価方法等について講習会を開催し、大学教員と共有認識をするとともに、事故防止、個人情報保護についても周知徹底を図ります。また大学内及び臨地実習施設での研修会等で臨床検査に関する課題、最新の知見等について情報交換を図ります。

なお学生は入学時に学生用の自賠責保険に加入します。実習中、何らかの問題が生じた場合は、実習指導責任者、病院職員、大学教員及び職員等が連携して対応します。
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