国文学国語学科

教員採用試験現役合格~国文で夢をかなえる~ 2013年卒業 A・Kさん

奈良県・公立高校教諭、現役合格!! 
しんどいことがあっても、むしろしんどいことがあるからこそ、仲間たちのいる大学に行きたくなる。
天理大学は、自分のたしかな居場所でした。

〈部活だけ〉でなく、〈部活も〉できる教師になりたい

 教師の力と影響力の大きさを実感したのは、小学生のときです。担任次第で、学校生活がこれほど変わるものなのか……。そうした実感が、教員を目指した根底にあります。

 中・高とバレーボールに打ち込んできたこともあり、実は高2まで、体育教師を目指していました。そういう私が国語の先生になりたいと思ったのは、部活だけの教師にはなりたくないと考えたからです。

 天大国文の魅力は、徹底した少人数教育、学費の安さ、そして学生の意欲に応えようとする教員の熱意です。とくに、授業に主体的に参加できるチャンスの多さは、一学年40人という少人数制ならではだと思います。

 部活の指導が本格的にできて、なおかつ別に国語という〈専門性〉を持った高校教師になる。そんな夢を抱いた私にとって、上代から近現代にいたる国文学のすべての時代と国語学、つまり各分野に専門の教員が配置されている天大国文は、至適な環境でした。

クラブ・教員採用試験・卒論。大事なら、全部頑張ればよい!!

 一番大事なことは、必ずしも一つではないはずです。私たちはよく、「いま一番大切なことに集中しなさい」と言われます。しかし私にとっては、夢を実現させるための勉強も、バレーボールも、学業を支えるためのアルバイトも、すべてが、いまやるべき一番大事なことでした。だから一つも諦めず、すべてに全力投球する道を選びました。

 天大での学生生活は、バレーボール部を抜きにして語れません。クラブには、教員を目指す仲間も大勢いました。仲間たちとの情報交換や切磋琢磨もさることながら、周囲の目を意識することで自然に芽生えた合格への意地と熱意も、勉強に打ち込むうえで大きなプラスになりました。

 大学は、多種多様な個性や価値観と触れあえる場所です。中・高よりも格段に広い世界が、大学です。そこで私は、はじめてレギュラーからはずれ、補佐役を兼ねた選手として、マネージメントを担当しました。成功と失敗の実体験、合宿の手配等の実際的なマネージメント、ミーティングでの意見交換やその集約、後輩の指導、そうしたすべてが、学びのチャンスそのものでした。

 選手をしながらマネージメントも行う。学業の手は抜かない。アルバイトもこなす。これが私の学生生活です。そしてそこから、こんなに頑張ったのだから何があっても結果を出す、という気概が生まれました。それが、教員採用試験現役合格という夢の実現を引き寄せたと思っています。

理想を持つこと、理想を語ることをおそれてはいけない。

 採用試験には、何年も講師経験を積んだベテランの受験者もたくさんいます。現役の学生である私たちが、豊富な現場経験を持っていないのはたしかです。そういう私たちが何かを語ると、しばしば理想論として退けられてしまいます。しかし、理想を伴わない教育のほうが、むしろ問題でしょう。そして、夢や情熱をもって、力強く理想を語ることができる若さゆえの勢いは、経験の浅い現役学生の、一つの強みでもあると思います。

 生徒たちに対し、理想を語ることをおそれず、彼らの居場所になるような教室をつくりたい、彼らが、自ら考えて行動することのできる人間に育つよう教え導くことのできる教師になりたいと、強く願っています。

受験生へのメッセージ

 学費が安い! もちろんそれだけではありません。学生の学ぶ意欲に全力で応えてくれる。それが天大国文です。
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