国文学国語学科

教員採用試験現役合格~国文で夢をかなえる~ 2012年卒業 T・Oさん

天大の国文を選んで良かった! 心からそう思えるからこそ、自信をもってお勧めします。

選んだ道は正しかった!

 教師を目指したのは中学生のときです。しかし歴史にも興味があり、別の大学にも合格していたため、大学や学科の選択には悩みました。結果的に、周囲の勧めと、有名な天理図書館に惹かれ、本学の国文学国語学科に入学しました。

 そして3回生の夏、大学の国語国文学会60周年記念総会として催された「フォーラム:いま国語教育に求められるもの」を聞いた際、自分の選択は正しかったと、改めて確信しました。というのは、パネリストとして登壇された一人が、たまたま出身高校の先生で、その先生も天大の国文出身だったことを、その時はじめて知ったからです。

 国文学科には、採用試験に合格した先輩の体験談を聞く機会や、学科の先生方による専門教養対策講座もあります。現役での合格体験を語る先輩の姿や、授業外に講座を開いて応援して下さる先生の存在は、大きな励みになりました。夢が叶い、本学の卒業生として教壇に立てることに大きな喜びを感じています。

●教員との距離の近さが学びのコツ

 天理の国文ほど、学生と先生との距離が近い学科は珍しいでしょう。そのため、いつでも気軽に研究室に出入りできます。研究室は、レポートや演習発表のための調べ物はもちろん、学生と先生、学生どうしが打ち解けた交流を持てる場でもあります。一回生から輪講(学生有志と教員による勉強会)に参加し、足繁く研究室に通ったことで、学問的なことに限らず豊かな発見があり、世界が大きく広がりました。

 先生に対し、構えることなく質問ができる環境、これは知へのアクセスや学びのために、何よりも心強いものです。こうした環境のおかげで、卒業論文も、まったく不安なく完成することができました。

●教師になってからこそ活かせる知識を

 採用試験のための勉強をひたすら重ねることよりも、むしろ重視したのは、国文学国語学に関する専門知識を出来るだけ広く習得することでした。教師になれば、幅広い経験と偏りのない知識が必要とされます。そのため、卒論のテーマに選んだ上代文学(『古事記』や『万葉集』に代表される奈良時代の文学)に限定せず、もっとも古い上代から近現代まで、さらに国語学と、様々な授業を積極的に受講しました。

 また、学業のかたわら、大学を通して紹介してもらった通信制の高校で、スクールサポートの仕事を続けました。加えて、出身中学のバレーボール部の外部コーチとしてベンチ入りし、中学生の表情や心情に間近で触れ、冬休みには学童保育のアルバイトも経験させてもらい、大学の四年間で、小・中・高すべての現場を体験することができました。さらに、体育会系の部活動の雰囲気しか知らずにきたため、大学ではサイクリング部のほかに、あえて華道部にも入部してみたことで、新たな世界が開けました。こうした経験を活かし、目立たないけれど頑張っている生徒を見出し、しっかり評価してあげられる教師になりたいと願っています。

受験生へのメッセージ

 奈良・天理は、様々な文学作品の舞台となった土地です。文化が息づき、自然にあふれる落ち着いた環境。日本屈指の天理図書館。ここで勉強が出来たことに、自信と誇りを感じています。だからこそ、みなさんにも天理の国文をお勧めします。
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