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国文学国語学科

広島大学大学院博士課程前期に進学~ 2016年卒業 T・Kさん

広島大学大学院博士課程前期に進学

—平安時代から室町時代までの文学を研究したい。

もともとは観光業などに興味があって、最初1年間、別の大学に通ったのですが、その時にイギリス人の友達とお互いに自分の国の文化について話をしていて、ぼくは『源氏物語』を挙げたんです。でも、内容について深く語ることはできなかった。そしたらその友達に「それはイギリスでいうところの『ロミオとジュリエット』の内容を語れないのと一緒じゃないか」と言われて……。内容を語れるぐらい知っていないと、自国文化を理解していないことになると言うんですね。頭をガツンと叩かれたかんじでした。たしかに自分は自国文化をあんまり知らない、自国文化を知らないとグローバリゼーションの波には乗れないぞと思いました。

入学してから

—それで平安文学の輪講に入ったのですね。

輪講は勉強になりました。週1回メンバーと先生で集まって、その週の担当者が調べてきたことを発表して、みんなでそれに対して意見を出し合いました。テーマや問題設定は担当者の自由です。自由な雰囲気で意見を言い合えるのが楽しかったですね。

—テーマがみつからない人はいないの?

最初は先輩や先生が教えますが、みんなすぐになにかしらの問題提起をしてきますよ。自分の主張を通すためにどんな論拠が必要なのか、どういう説明の仕方をしたら説得力があるのか、そういうことを考える練習になりました。

—大学院への進学は最初から考えていたのですか?  それを意識してどんな勉強をしましたか?


ぼくはわりと最初から考えていました。そのためになにをしたというわけではないのだけど、共同研究室にあった中古・中世の物語文学はほぼぜんぶ読みましたね。共同研究室に入り浸って、そこにある全集を空き時間に好きなだけ読んでいました。慣れると現代小説とあんまり変わらないかんじで読めました。

—物語文学は心理描写が多いけど共感して読んだの?
 

自分にもこんなことがあったというような? いや、光源氏ほど女性を口説けないでしょう(笑)。むしろ映画をみているようなかんじで読みました。心理を追いながら読むのだけど、共感できる部分とそうでない部分がありましたね。たとえば夕顔が死ぬ場面は共感して読めたけど、葵の上では共感できないとか……なぜなんだろうと考えると、逆に自分のことがわかりました。

受験生へのメッセージ


大学はたくさんあるけれど、自分に合った大学を選ぶってことは、そこで何を受け取ることができるのかを考えることだと思います。ぼくにとって天大国文は、やりたいことをどこまでもサポートしてくれる大学でした。
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